黄金週間万歳 2002.5.3〜5.4

ゴールデンウィークも直前になって、旅行会社に飛び込み
「これから行けるところはないか」と訊いてみた。駄目元だ。
「5月3目4日の一泊、博多どんたくがあと7席です。」という返事。
「よし、それにしよう。」と、迷う暇もなくどんたく見物が決まった。
ところで、博多どんたくって何?



その旅は何の変哲もない海の風景から始まった。
実は、ここは双海海水浴場という夏は芋の子を洗うが如くゴッタ返す松山に隣接した海水浴場。

 
バスは松山から一路西に進む。原発のある伊方を過ぎ、盲腸のような佐田岬半島を進んだ。
そして、その突端にある御崎町の船着場に着いたところ、町の人間が総出でお祭りの最中。
つきたての餅を頬張りミスマッチの生ビールで、はや、ほろ酔い。

小さな灯台は佐田岬灯台。10年以上前、この近くで一泊した事があったんだ。
 
ううむ、これぞ九州。山懐に抱かれた緩やかな傾斜地にぽつぽつと点在する住居。
切り立った山々が続く四国山地はこうはならないのだ。郷愁が誘う。
 

 

 

これが博多どんたく。そうか巨大パレードなんだ、納得。なんせ100人とか200人とかの集団が延々と続く。
吹奏楽あり古典舞踊ありストリートダンスありイギリスのバグバイプあり意味不明ありの何でもあり。

この日の見物客は100万人とか。みんな地べたに新聞紙を敷いたりして堂々と見ている。



次の日は、まず最初に門司のレトロの町に到着。大して期待していなかったのに来てみてびっくり。
明治の息遣いがそのままに残っていた。写真は門司港駅。今も実際に使われているところがすばらしい。

 
門司港駅の隣に三井倶楽部と呼ばれる館が残っている。右の写真の左下がそれ。右奥に駅がある。
これは近くの38階の展望台から写した写真をスキャナーで取り出したもの。まあまあの写りだ。

 
展望台から見た巌流島と関門大橋。ここから見る巌流島は陸続きのように見える。
断っておくが、茶色い矢印の先にある1センチ位の大きさの島なんだ。
関門大橋の向こうは本州、こっちは九州。ん?そこまで阿呆じゃないって?


休憩タイム
これがてっちゃんの愛器ニコンD51
最近はすっかりデジカメに出番を
取られていじけている。

 

 
帰りは山口の瑠璃光寺、岩国の錦帯橋、しまなみ海道を通った。瑠璃光寺の五重塔はそれはそれは立派な
ものだった。1471(文明3)年に創建されたものだという事で、当時の周防を治めた大内氏の腕力が偲ばれた。
錦帯橋はもっと山奥の秘境に掛かる橋をイメージしていたので驚いた。遠くから見るとなかなか趣のある岩国城は
実はコンクリートで出来ていると聞いて、すっかり興味を失った。

後  記

旅の感動はすぐに冷める。
良い写真が取れたと思った、良い思い出が出来たと思った。
しかし、10日過ぎただけで感動も思い出もすっかり色褪せてしまった。

今回は、女房と二人のお気楽なバスツアー。
何処をどう走ったのか道のりも時間も覚えていない。
けたたましく喋り続けていたバスガイドさんの言葉も忘れた。
突然バスが止まり下りると、そこが観光地。地図も電話も要らない。
駐車場を探して入るまで30分待たされる心配も無縁だった。
至れり尽せりとはこういう旅を言うのかなあ。

まあ、これはこれで良いか。