2006 8 12

何の言葉もいらない、これが阿波踊り。パワー・迫力・躍動感、そして歴史・伝統。全てが結集していまこの踊りがある。


雑感

市内のあちらこちらに舞台が用意されていて踊り手たちはその何ヵ所かで踊るらしい。
私の見た場所でも芸術性豊かな成熟された踊りから、企業の集団、子ども会の集まり、そして、団体旅行のお客の集まりまで登場した。
幅の広さ・裾野の広さはこの手の大衆芸能のは欠かせない重要要素だと感じ、徳島の人のこの踊りに対する愛情を感じた。

それにしても洗練された阿波踊りは美しい。一般的な全ての舞踏に要求されているだろう統一性は確かに存在するようだ。
しかし、足のステップや手の回し方が同じでも個人個人の持っている個性は少しも損なわれておらず、よく見るとひとりひとりは
全く違う踊りをしているようにも見えた。男踊りの力強さ女踊りの優雅さと繰り返し紹介されていた。それは確かに大きなバリエーションだが、
この個人が作り出す究極の「パワー・迫力・躍動感」こそが阿波踊りの持っている大衆芸能の最大の魅力ではないかと、勝手に感動した。