2007年12月31日〜2008年1月1日


2007年の年越しは息子も娘も帰って来ないという。
こんな幸運(?)は、結婚して初めてだからどこかに出よう。

早くから彼方此方を探したが正月の旅というのはどこに行くのも高い。
イッパクフツカ、イチキュウッパ!!の世界しか知らない私には、
どれもこれも違う他所の世界の話に感じた。

だから、
『年末のハウステンボスでカウントダウン』
チラシのこんなキャッチコピーに
思わず食指が動いてしまったのはどうにも致し方のないことだった。

それにしても寒かった。暴風雪警報が出ている中の旅は、
幾ら南の国とは言え、いや反対に何の供えがないだけに寒さが堪(こた)えた。

http://www.huistenbosch.co.jp/

ハウステンボスの旅、始まり始まり。

ゴッホの絵に出て来そう・・



2007年12月31日 いざ出発、佐田岬・三崎港

九州に渡る旅はこの港の世話になることが多い。
四国の盲腸のように飛び出した佐田岬はユニークな感じを受ける。

前回の鹿児島行きの時、ここでアクシデントがあったなあなんて
いらぬ思い出なんかを思い出している間にも、バスはスイスイと港に着いた。

前日が遅く朝が早かった身としてはバスの揺れは格好の子守唄。
長崎までの旅がこんなに早く感じたことはない。

それにしても、途中にこうして船が入ってくれると気分転換が出来て
現実がすぐに遠くになるから嬉しいんだよなあ。




別府湾と由布岳

別府湾サービスエリアは度々お世話になっている。
眼前に別府湾、背中に由布岳を背負っているのが自慢なんだ。

松山で降らない雪がこの辺りではかなり激しく降って、
高速道路が通行止めになってしまう事もしばしばらしい。




ハウステンボス

3時過ぎに、バスは順調にハウステンボスに着いた。
時々冷たい雪が舞う中で、暗くなるまでには一通りを見たいと気がせく。

先ずはクルーザーに乗って園内をグルーっとひと回り。
相変わらずもの凄い施設だと感心する。

冬の真っ最中だから花にはあまり期待出来ないなあと思っていたが、
いやどうしてどうして、ホテル内を初めたくさんに花に迎えられて最高。




ハウステンボス2

寒くて耐えられない。どこかのホテル内で時間をつぶそう。
こうしてホテル『ヨーロッパ』なるところに飛び込んだ。

ホールの正面にドデンの構えているのがこの鉢花。
この規模の鉢花ははじめて見た。あまりの大きさに唖然とするばかり。

ホテル内側の風景、玄関前の風景、壁の絵画。
どれも寒くて疲れた脳みそに強烈に刺さり込んでくる。

そして、五時から始まるという中国雑技団の演技。
写真撮影禁止のご法度を酒の勢いで破ってしまった。
『一枚だけ、ゴメン。』




ハウステンボス3
ハウステンボス4
ハウステンボス5
ハウステンボス6

夜のハウステンボスを一気に載せました。

先ずは再びクルーザーの船上の人となって。
夜のボケ易い写真を船の上から写す技術は、私にはまだまだです。
偶然上手く写ったのを数枚。

そして花火。
これは8時の時の花火です。
12時の盛大にて華麗な方は一枚も写せませんでした。

途中でガラス館らしき場所に紛れ込んでしまいました。
1400年代からの美しいガラスの器にただただ見惚れてしまいました。

最後に、寒空の中40分待ってドムトールンの上に上りました。
夜景のハウステンボスはなかなかファンタスチックでした。





2008年1月1日 佐世保、そして帰路

ハウスステンボスでカウントダウンをして新年を迎えた。
佐世保のホテルに入ったのが2時。予定通りとは言え凄い強行軍。

朝、9時15分にはバスが出る。少しでも佐世保を写真にと思ってホテルを出る。
JR 駅の裏が港と聞いて、新春の知らない初めての街を歩く。
。。







後記

バスの旅に出るようになってどれくらいになるだろう。
こうして気軽に手に入る非日常は、観念的には分かっていても
その都度、存在感が違っている。

今回は新年を知らない場所で迎えるという、私にとっては
今までに経験のないセッティングだった。

松山に帰ったら、2008年はすでに始まっていた。
あわてて朝からお屠蘇を飲んだら、また3時間も寝てしまった。

今年はどんな旅が待っているのやら。
正月からこうなんだから、何だかいい事がたくさんありそうだ。