2008年の夏が過ぎて行く。例年の如く幾つかの行事をこなして
雨が殆ど降らず毎日34度35度なんていう過酷な日々を過ごした。

今年は愛媛を離れなかったので大した写真はなかったのだが、
それでも彼方此方と出掛けて溜まった写真を目の前にして
それなりに残してやらないと可哀相かなあと神妙になってしまった。

テレビはオリンピックで柔道だぁ体操だぁと過ぎて行くが
女子卓球での善戦健闘がワクワクドキドキ、何より面白い。

海水浴・旱魃・滑床渓谷・小藪温泉、小さな記録ばかりだけれど
そんな2008年だったと記憶しておきたい。




長浜の海


松山から瀬戸内沿いを1時間ほど南に下ると肱川の河口、長浜に出る。
ここからもう少しだけ南に下ると道路は海岸線から離れていく。
そうすると目的の隠れ海水浴場が近い。
車を道端に置いて、藪の中を50メートル程も下るとこの海が広がるんだ。




鷺・私のところの夕焼け・旱魃


7月3日に梅雨が明けてからひと月半、雨らしい雨が降らない。
畑の野菜は必死の水遣りも空しく、瀕死の重態を余儀なくし、
坊ちゃん球場の横を流れる一級河川・重信川もこのとおりだ。

東向きのマンションの窓から見える夕日の照り返しだけが美しい。





滑床渓谷


今年の滑床は、息子夫婦もおらず娘の日程が合わずで、
女房と二人だけの寂しいキャンプになった。
行くかどうかも迷ったが、こうも暑い日が続くと
滑床の涼しさだけが心のよりどころとなってくる。

すぐ近くに建っている森の国ホテルを眺めては
「ここに泊まれば簡単なのに」と初めて思った。





小藪温泉


大洲から四国山系に入るといつもお世話になる小藪温泉がある。
旧館の部屋の佇(たたず)まいは大正時代の気配を残している。
森林浴を兼ねてカメラを持って散歩をする。坂道はきついけれど、
山の中の人々の暮らしが飛び込んで来て新鮮だ。





2008年の夏。暑い夏だった。
いつものようにいつもの場所を訪れ、いつもと同じことが出来る幸せを感じた。