2008年10月19日。秋だ。松山平野はまだ25.6度が続いているけれど、石鎚山は涼しいに違いない。
一度は登ってみたいと思っているけれど、なかなかチャンスがなかった。紅葉がみたい。

こんな安易な気持ちで西日本の最高峰、1982メートルの石鎚山への登山は決行された。
一度、スカイラインをドライブして土小屋というところまでは行ったことがあったから何とかなるだろう。

朝の9時。適当に衣服を整え、外用に使っている卓球シューズを履いて準備完了。



石鎚山スカイラインから山頂が見える。本当にあんなところまで行けるのかねえ。(右下は、土小屋登山道入り口の標識)
11:30 こうして無謀な登山が始まった 左右に見える山々が美しい、名前は知らない



来た来た来た、これですよ。これが見たくてノコノコと此処までやって来たのですよ。
延々と続く山道 こんな補強板がいっぱいある
最高峰がくっきりと見えてきましたよ 松山からR33・久万高原・面河渓を抜けて土小屋まで



さて此処から暫らくは石鎚山の紅葉をお楽しみください。


さて、ここまでで29枚の写真を貼り付けて参りましたが、如何なもんでございましょう。
お気に入りはありましたでしょうか。
望遠と広角のレンズが遺憾なく発揮されているなあ、なんて思うのは勝手な我田引水でした。(笑)

これからがまたまた大騒動なのでございますが、どうぞこの辺でひ」と休みしてくださいませ。






右下の「土小屋」から出発して2時間、1時30分頃に、左上「二ノ鎖元小屋」地点に到着しました。
2の鎖下 二ノ鎖元小屋
成就方面は西条に出ます。こっちの方が楽そうです。石鎚山頂まで0.5kmという数字に騙されました。
これが鎖を頼りによじ登って行くコースです。途中でとんでもない恐怖を感じましたが引き返すことも出来ません。
恐怖の中で辛うじて写した一枚です。肩に掛けていたカメラはこの後は鎖とゴシゴシして傷だらけになるのです。
一緒に登った中高生の兄妹、二人の声に随分と励まされました。山頂まであと300。
山頂です 眼下の山並みが違って見えます
こんな山の上に立派な神社があります。不思議です。みんなくつろいでいます
100メートル向こうに本物の山頂、石鎚山・天狗岳が見えます。わたしゃ、こっちで充分です。

広大な山頂からの風景です。
尾根を挟んで片方から霧が出始めています。
酸性雨に痛めつけられたのか、枯れ木が目立ちます。
むき出しの大きな岩石が存在感を主張しています。
そして、紅く黄色くなった木々が秋を知らせてくれます。
気温13度、2時を回っていました。


左に白く見えるのが石鎚神社山頂・弥山岳です。
帰り道、石鎚山スカイラインから写しました。
よくぞ、あんなところまで行って来れたもんだと驚きます。
コンクリートの道だとすぐ痛くなる足も、山道は全く気になりませんでした。(翌日は大変でしたが)

鎖場での経験は貴重なものになりました。
あれ程の恐怖はおそらく初めての経験です。
巨大な岩石で足場がなく手の力で体を支えるなんて。
平地なら簡単なことですが、あの斜面の中では言われぬ恐怖が襲ってきます。
登ることしか出来ない70メートル、まるで200メートルにも300メートルにも長く感じました。
初めから迂回路を利用すれば済むものを・・





晴れた日に松山から遥か遠くに微かに見える石鎚山。
山開きなどでよく地元のテレビに登場する石鎚山。
日曜日の朝になって、突然「行ってみるか」となった。

駄目で元々、気楽なハイキングの気分で行ったのが良かったかも。
周囲は重装備の登山姿が多かったから、ちょっと引いてしまったけれど。

すれ違う時に、「こんにちは」と挨拶を交わすのは気持ちの良いことだけれど、
100人は越える人との挨拶は少々堪えた。オウムでも連れて行く必要がある。

これからは遠く望む山頂を懐かしい想いで眺めることが出来るだろう。
テレビのフンドシ姿も、きっと好感を持って眺められるだろう。