2009.11.22


そぼ降る雨の中で、1時間15分も待ちながら、念願の阿修羅像をじっくりと眺めて参りました。
阿修羅展は、東京・上野や九州でも行われていて191万人の人が見たと報道されています。

どれだけたくさんの人が見ても自分が見なくてはどうにもならないと思い、参加してきました。
最終日の前日。混み合うことと寒さは覚悟していましたが、雨も加わってしまい最悪のコンディションでした

しかし、この状況の中で集まったたくさんの人々がひと言の苦言を言うことなく黙々と阿修羅像に出会い、
密かな感動を胸に秘めて、それぞれの帰途についたのだろうと予想することが出来ます。

わたしの目には、仏像としての存在よりは芸術品をとしての存在の方がはるかに大きくて、
阿修羅を前にして両手を合わせるという感覚は生じませんでした。
絶世の美を前にポカンと口を開けて来ました。




プロローグ

奈良・興福寺 展示会場と五重塔

初め2時間半待ちと告げられた時には、
覚悟していたとはいえ苦しいものがありました。
この長蛇の列は阿修羅の次に強く印象に残ることでしょう。




旅の始まり

旅はいつもここから始まる 最初のトイレ休憩
左端が今日のバス 石鎚山サービスエリア
何か目につくものはないかと走り回り、結局、後からみたらこんな文字と花ばかりが並んでいる



奈良公園そして阿修羅

若草山でやんす
お茶粥が美味かった となり となりのとなり
全部、今回のバスツアーに参加したメンバーです。46名。高齢者も多いけれど若い人もいました。
公園内の紅葉と右下が東大寺南大門です。
阿修羅像




後記


百済観音、弥勒菩薩、そしてこの阿修羅。
悠久の時を越えて多くの人々に愛されてきたものには
全てを圧倒する存在感や輝きがあると思う。

秋深い奈良公園はたくさんの観光客でいっぱいだったが
いかにも観光客が似合う町であることにも感心した。

朝6時半に出て、18時間以上。家に着いたのは12時を回っていた。
こんな強行スケジュールはあまり嬉しくはないが、
阿修羅に会えたというこの一点だけで全てを納得できる。