2012 8 26

息子夫婦が東京に定住して、孫に会うために、関東まで出掛ける事が多くなりました。
3歳と1歳の孫たちに本格的なキャンプはまだ早いのではないかと心配していましたが、
なんと言うことはありません、一番活き活きしていたのは当の2人でした。

5泊6日の長旅は初めての経験でしたが、これから予定しているキャンピングカーでの
全国ツアーに向けて、絶好の様子見になっています。「これならやれれる。」という感触が
嬉しいです。



閑谷学校


岡山からずっと神戸よりの山の中にある、江戸時代、庶民の為に作られたという学校だそうです。


駐車場に着いたらこの風景が飛び込んできました。


講堂を写真に納めました


校門脇からの講堂です、立派ですねえ。


魑魅魍魎が一人


儒学の始祖孔子を祀っているそうです


黄葉亭 頼山陽さんもここでお茶したそうです


講堂内、お勉強する雰囲気ですよ


先生の教卓 ちっちゃいねえ


講堂内から見た校門


宿泊地までに少し距離があり、休憩も兼ねてどこかいい所がないものかと探していたら、目に入ってきたのがこの閑谷学校。
そう言えば噂に聞いたことがあるぞってなもんで、お世話になってみました。よく手入れがされていていい風情がありました。感謝です。




権現公園キャンプ場


神戸に程近いキャンプ場を探していて、格安の権現公園キャンプ場を見つけた時は、「ええど」ってほくそ笑んだのです。
施設は小さくても、よく整えられているし、車が入れるのも嬉しい。でも、きっともう利用する事はないでしょう。
右の写真にある高速道路を走る車の騒音で、ひどく寝苦しい夜を経験しました。じゃむねん。




2日目 馬籠宿



一度行ってみたいと思っていた馬籠の里。直前まで土砂降りの雨でしたが、この数分だけ持ってくれました。


この日は人があふれてなかなか写真に収まりません


石段の坂道が続きます。昔はこれを歩いたんでしょ。。


風情のある軒先です。こんな家が理想なんですが。


坂の下まで下りました。ああ、雨が落ちて来ました。


途中で蕎麦屋さんに入りました。憧れの信州の蕎麦。細いのにしっかりとした歯ごたえでした。
この超レトロな雰囲気が最高です。




八ヶ岳



初めての八ヶ岳の山麓。入ってしまえば、何処かこれまでの滑床渓谷と似ているような。
朝日が爽やかで清々しく、下界の暑さはすっかり忘れているところは何ら変わりません。


ふれあいの森キャンプ場


家族が集いました、遠景で失礼。


ここからは、牧場の館という施設。5月の関東遠征では大雨に祟られて、一顧のご挨拶も叶わなかった富士山が
「さあさあ。いらっしゃい」とでも言っている様に悠然と迎えてくれました。女房が、感激の声を惜しまなかったのが嬉しい。


周囲180度のパノラマをしっかりと脳裏に焼き付けておきたいと思います。





蓼科


「たてしな」と読みます。

息子がタテシナのホテルを予約したから。と電話口で言います。
「おお、そうか。」と受け答えしながら、脳みその中は、「其処って何処?」
そりゃ、聞けないもんですよ。

蓼科。
おお、どっかで読んだことがある文字かも知んない。
「へえ、カッコイイねえ。楽しみが増えたねえ。」
そんな程度でノコノコとやって来た。
女神湖の畔、ホテルアンビアン蓼科。


正面が蓼科山です。柔らかい美しい山です。


ホテルの窓からの第一射、いいねえ!


対岸のボート置き場が唯一の標的


朝、目が覚めたら、カメラを担いでビューポイントを探すのが旅先での日課。
でも、この日ほどそんな生活に感謝したことはありませんでした。

ふらりとカメラを担いで出た女神湖は東から差す朝日に輝いて、一瞬に別世界へ誘います。
「一周出来るかな?無理だよな。」なんて、期待もせずに目の前の白樺にピントを合わせて行くのです。
左回りにぶらりぶらりと歩いてゆくと、何処かの大学の陸上部なのか、実に爽快にすぐ横を走り抜けて行きました。
「若者は,いつの時代もこうでなくちゃならん。」なんて説教がましいことをカメラマンand老人は勝手に呟きます。

湖畔の道は、何処まで歩いても疲れません。「一周出来るかな?」なんて心配はすっかり忘れて、
次々に現れてくるシャッターチャンスを追いかけている内に、いつの間にやら対岸の土手に出ていました。
土手の向こうにはこれまた陸上のフィールドが広がり、若者が懸命に走っています。美味しい場面です。

遊歩道で、小さい花たちと戯れていたら、突然、娘と孫が現れてびっくりでした。
彼らの世界をちょっとだけカメラに収めて自己満足をしっかり味わいました。

女神湖さん、ありがとう。楽しかったです。またお会いできたら歓迎してください。





妹背の里(滋賀県竜王町)


夕闇迫るキャンプ場に大きな銅像が、さあどうぞぅって迎えてくれました。


立派な管理棟、夜中でも管理人常駐だって。


こんなにいっぱい椅子を並べて何すんの?


何やら、有名人らしいよ


水車はどこで見ても心休まるよ

これが竜王か? アップでひとつ おお、マイテント!

妹背の里は、額田王と大海人皇子との相聞歌で有名な蒲生野に位置し、
緑豊かな自然と多くの歴史文化遺産をもつ雪野山の麓にあり、約五haの広さを誇ります。

サイトの文章をコピペして来ました。だんだん手抜きです。
今どき、こういう普通のキャップ場、つまり車が入れないキャンプ場は珍しく感じます。
大きなリヤカーにキャンプ道具を積んで長い道を押して歩くのは、なかなかしんどいものです。
それで、荷物を最小限にしてテントひとつで寝るだけの夜になりました。

美しいサイトですが、面倒くさくてまた来る気にはなれそうもありません。どもでした。






三千院

今日は、久々の京都で一日過ごす。さて、どこに行こうか。
真夏の三千院なんてどう。いいねえ。よし、それじゃあ、琵琶湖を横切って、背中から大原に入ろう。

車は、琵琶湖大橋から堅田を抜けて比叡山山系に進んでゆく。狭い曲がりくねった道は辛い。
しかしそれも数分。山の中から少し人里が広がったと思ったら、ナビがもうすぐ着くと言う。
ほんと、こいつは情緒というものを知らないやつだ。


何年振りの大原でしょう、何回目の大原でしょう。
そんなことが話題にもならないくらい、何度も足を運んでいるようです。
どこの駐車場が近いとか、朝の早い内が絶対とか
そんなことも、あまり考えずに当然のように早朝一番を狙っています。

今回は、初めて往生極楽院に入り阿弥陀如来座像さんに手を合わせました。
仏さんって、大抵、胡坐をかいて座っているのに、ここの仏さんは正座しているのよね。
ふくよかで、温かそうで楽しそうな仏さんでした。

一番上は宸殿の縁側からの景色。ここが一番好きなんですよ。
今日もここで30分くらいお世話になりました。

二番目の写真が聚碧園のお庭。ここも一番好きなんですよ。
丁度、お茶が出ていまして、ありがたく頂きました。
このお庭を畳の間から拝見すると一番下の写真になります。

そう、こんなお家が欲しかったのですよ。。。

おそまつ。





銀閣


旅の終わりは銀閣です。銀閣こそ久し振りです。20年くらいは過ぎているかも知れません。
ここは、結局この建物しかないのですよね。確かに美しいけど、バリエーションに乏しいように感じます。

それにしても、もの凄い人に驚きます。そして、どこの国か分からない外国の人の多さに驚きます。
きっと8割がたは外人さんではなかったかと思います。日本語を聞くとホッとしました。

ナビが直近の駐車場を教えてくれていたので、猛烈なゲリラ豪雨に見舞われたけれど、
辛くも車に逃げ帰って、ぐしょぐしょにならずに済みました。ナビ様ありがとう。





後記

お盆の頃に高速に乗るのはかなりの危険が伴います。
何よりも車がたくさん出ていて事故に会う可能性が高いっていうのもありますが、
渋滞に巻き込まれると引き返すことが出来ません。予定が大きく狂ってしまいます。
今回も予定通りに、何度かひどい目に合いました。
それに加えて、今回は大変なゲリラ豪雨に何度も見舞われました。
馬籠の宿の直前も八ヶ岳の帰りも、ワイパーを最大に回して100キロのスピードで走りました。
まるで、命掛けのカーレースをしているようなものでした。

長い旅は腰に来ます。
途中で2時間に1回くらいはトイレ休憩を取って腰を回したりしていましたが、
帰って来て3.4日は腰が痛くて、整形外科にお世話になろうかと思うくらいでした。
トラックやタクシーの運転手さんの腰痛の話が急に身近に感じられるようになりました。

八ヶ岳ふれあいの森キャップ場は、なかなかの掘り出し物でした。
高速から55キロの山道は、本当に大丈夫かなって躊躇していたのですが、
流石に本物の山の中です、必要最小限の設備しか整えておらず、
道路は乗用車にはちょっと辛い感じで、キャンプサイトは切り株も大きな石もそのまま。
でも、これが自然の真ん中に入り込んだ充実感を作り出してくれるのでしょう。
私は3分と足を付けていられなかった冷たい川の水の中で、孫たちは当然のように
はしゃぎ回っておりました。
暗闇迫る中での焼肉バーべキューは、街のどんな高級焼肉店でも食べられない
最高の味を惜しげもなく次々に提供してくれます。

還暦を迎えた年のお盆は、こうして最高の経験をして過ぎて行ったと記録します。