九州一周の旅                   2018.5.19


どうやら6年目に入った車中泊の旅、行きたい所は全部行ってしまった気がするのか
今年はなかなか気持ちが盛り上がってこなかった。
それでも、こうして気温が上り梅雨の頃が近づくと暑い夏が来る前に
ふらりと知らない景色に身を任せて、青い空や白い雲が見たくなった。

九州は何回目だろう。何度訪れても知らない世界があるから旅は楽しい。ありがたい事だ。



大隅半島


本州最南端、大隅半島の佐多岬。去年は展望台までの道が工事中で行けなかった。
そんな無念から、もう一度この地を訪ねたいと思っていた。新しくなった散策路を楽しんだ。


800mの道はきれいに整備され歩きやすい。とはいえ、のぼり下りの激しい階段の連続は辛いものがあった。
御土産やさんの横にあった完成予想ポスターが良かったので、こそっと使わせてもらおう。バックの開門岳が洒落ている。


初めは旧陸軍の塹壕跡だと思ったけれど、これが灯台職員家族の住居跡だと知ってびっくり。


御崎神社で手を合わせ、雨が落ちてくる前に無事戻った。駐車場からの灯台と展望台コントラストが美しかった。


島津候庭園・仙厳園。入場料1300円を見てやめた。


近くの県立吉野公園。すごい数の外国人観光客を見てやめた。


鹿児島を抜けてすぐ、左後ろがパンク。自分でがんばったけれど無理。ロードサービスのお世話になった。保険が利いて無料、感謝。


薩摩半島・指宿・うなぎ湖湖畔に200円で入れる温泉、うなぎ温泉がある。去年もお世話になった。熱くて源泉掛け流し気持ちいい。
すぐ近くの池田湖湖畔をこの日の宿にした。周囲に人っ子一人いないので、有り難く暗くなるまで歌わさせてもらった。ああ、旅だねえ。


朝の池田湖湖畔。こんな景色で朝食をいただくと幸せです。



番所鼻公園・野間岬


指宿から野間岬に向かって走っていたら、こんな公園が目に留まった。どれどれって入り込んでいった。
あの伊能忠敬さんも「けだし天下の絶景なり」と絶賛したという開聞岳と岩礁の曲線美。みなさん楽しんでいた。


起伏の激しい枕崎から野間岬への国道。途中にこんな景色が広がる。沖秋目島、こんな島に住んでみたい。


期待通りの時間を過ごせた野間岬展望台。ここも誰もいなかったのでキャンプグッズを少し出して遊んだ。
青い空と白い雲を肴に飲むビールは至極の旨さだ。車中泊万歳と叫びたくなる。こんな良いことばかりじゃないけどね。




天草・雲仙


数年前にシュノーケリングを楽しんだ天草・妙見が浦。今回も!と楽しみにして来たのだが、この波では危険が危ないと諦めた。


少し時間があったので苓北の四季咲岬の公園で散歩した。なんだか最近は灯台を見ることが多いな。


天草・鬼池から雲仙・口之津まで初めてフェリーを利用した。車中泊の旅にこういう変化が楽しいと分かり始めてきたようだ。


雲仙温泉も地元の人が入る共同浴場200円を利用した。いにしえの風情があって立派な温泉だった。
すぐ近くの雲仙地獄に夜間無料の駐車場があり、ありがたく観光地ど真ん中で一泊した。





長崎・嬉野・吉野ヶ里遺跡


前に坂道の続く長崎市内、後ろにさださんがいつも使う野外ステージ。稲佐山から。


これがその野外ステージ。ここでぼそっと歌いたかった。去年も5時過ぎていて入れなかった。きっと相性が悪いんだな。


佐賀県の名勝・九十九島。テレビ番組「人生の楽園」で紹介されていたので寄ってみた。夕日がいいとか。この日は霞んでいてアウト。


ここも「人生の楽園」で紹介されていた嬉野市にある志田フラワー園。芝桜が終わって閑散としていたけれど、これも何かの縁かな。


ついでに嬉野温泉「シーボルトの湯」に寄った。この旅初めて400円も出して入ってみた。まあまあだった。


3回目の挑戦で初めて入れた吉野ヶ里遺跡、発見されて30年くらいだとか。気合の入った施設を見せて頂いた。

吉野ヶ里遺跡は弥生時代全期に渡って栄えていたらしい。米の栽培を始め、王と言われる階層が出現してくるあたりに興味を持った。
どうやら卑弥呼はここにはいなかった様だが、弥生時代の生活感が出ていて面白かった。施設が大き過ぎて園内バスが重宝した。


12泊くらいの旅が丁度いいと感じ始めている。
20泊を何回かやってみたけれど、運転で肩こりや腰痛が厳しい。
それに、だんだん何を見ても同じで味気なくなる。
早い話、青い空と白い雲があればいいのだ。

今年の夏は、日本アルプスから富士山、蔵王あたりの山で暮らそうかと思っている。
夏の旅は山がいい。またまた青い空と白い雲のお世話になりたいものだ。