2018.8.15


夏の車中泊は難しい。
車の中は走っているうちはクーラーをコントロールすれば、どうにか快適に過ごせるが、
いったんエンジンを止めたらそこは灼熱の地獄と化す。

でも、そこが高い山の上や高原地帯、湖畔の場合はきっと素晴らしい風景と共に、
素敵な一夜を提供してくれるのではないか。
春や秋の車中泊とは全く趣の違う旅も、これはこれで興味深い



京北・美山北


旅の直前に豪雨の被害にあった岡山県倉敷市真備地区に入った。テレビとは違う本物の情景は強い痛みを伴って映った。


京都北にかやぶきの里が残っている。山奥の観光地の駐車場はひっそりと静かな時間を刻んでいた。




乗鞍岳・ご来光


暗闇の早朝3時35分。乗鞍岳バスに乗って山頂付近に降りた。真夏なのに寒い、もう一枚持ってくるんだった。


たくさん写したご来光の写真から、こんな場面を残したくなった。


寒いのに、ボケーっと口を開けて眺めていた


日が差してきて温かみが沁みた


お花畑


乗鞍岳・畳平 標高2702mだってさ


日本百名道・乗鞍岳スカイラインを下って乗鞍岳ご来光の半日が終わった。美しい飛騨山脈、ありがとう。




蔵王へ


北信州・志賀高原 60km手前から書かれていた通行止め。確かめるために山奥まで入った。アホだねえ。


百名道・奥只見湖スカイライン。全部トンネルで湖は一度も目に入らなかった。


百名道・弥彦山スカイライン。目の前にある絶景のはずの佐渡島は今日はお休みでーす。


桧原湖から見る会津磐梯山。この山は新潟から見ても福島から見ても、真近で見ても印象に残る山だ。


西吾妻スカイラインから見る桧原湖


去年、突然の通行止めで涙を呑んだ蔵王エコーライン入り口ゲート


不帰(かえらず)の滝

今回の旅の北限、蔵王の(通称)お釜と大自然。起伏に富んだ日本の山岳風景はどこに行っても美しい。ビールと寝床つき。




日光・中禅寺湖まで



福島・高湯温泉共同浴場200円なり


磐梯吾妻スカイラインの不動沢橋


百名道・磐梯吾妻スカイライン 火山性ガス危険だって


百名道・日光へ抜ける霧降高原道路


名勝・日光・華厳の滝でござる


ここからはたっぷりと中禅寺湖。夕暮れ時から日没までいい時間だった。


白根山のシルエット


男体山をバックに


どうですか、こんな風景で一杯やりませんか


夜が明けて、展望駐車場に上った。


以上、中禅寺湖の部でした




富士・田貫湖まで


日光・戦場ヶ原って聞くとただの草原(くさっぱら)が格別の観光地になっちまう。


去年美しい紅葉を見た夢湖は、夏真っ盛り


海抜1843mの金精峠


金精峠から見る男体山と夢湖。この景色が私のお気に入りのひとつ。この日は緑が深かった。


埼玉県と山梨県を結ぶ唯一のトンネル、百名道・雁坂道、そして私の定宿、富士・田貫湖湖畔。




富士ふもとっぱらオートキャンプ場


女房・息子家族と落ち合って富士山が見えるキャンプ場で3日間を過ごした。楽しい時間だった。


隣のテントは遥か彼方。歌おうが大声で笑おうが阻むものはなにもない。


サファリパークにお邪魔した。こちらが檻に入って見る動物園も悪くはない。


突然現れた夕日に染まる富士山。この旅一番の風景を家族で楽しんだ。




帰路


女房・娘と別れて、また気ままな一人旅。向かったのが八王子・青梅からの百名道・奥多摩周遊道路。
昨日の台風で通行止めが書かれているのに、たくさんの車が出ていた。まあ、オレもそのひとりだけど。


中央道から名古屋の北・南アルプスの南端に茶臼山がある。スキー場がしまっていて何にもなかった。またそれもいい。


紀伊半島に入って鈴鹿山脈でいいところを探したが見つけられず、津市の山奥、桜峠なるところに入り込んで寝た。


伊勢志摩の百名道・パールロード。真珠の産地らしい名前だ。美しかったけれど食傷気味かな?


尾鷲(おわせ)市の少し前、始神(はじかみ)峠さくら広場というところにこんな海があった。少し海に入ってみた。


納得して、すぐに大阪を目指して紀伊山地に入り込んだ。県道603号線。とんでもない山道が続いた


紀伊山地・宮川貯水池・新大杉橋




暑い夏の車中泊は、涼しい山奥の写真ばかりになってしまった。
昼間は食料調達と移動で灼熱の街場に出て行くのだけれど
夕方までに、涼しさを求めて1000mを越える山に登る繰り返しだった。

以前はプロのトラックドライバーが模範だったが、
今回は観光バスの運転手の山道の運転が模範になった。
なかなかあんな風に穏やかにはハンドルが切れないもんだ。


安全第一!