2019.12.10


真夏に行った信州ですが、やばいことにすっかり気にいってしまいました。
10月中旬に12日間、11月下旬に10日間も滞在してしまいました。

何年間か桜の頃を走りました。美しい桜の名所をたくさん見せてもらいました。
ならば紅葉の頃はどんなものなのだろうというのがそもそもの始まりでした。



10月 福井から九頭竜湖、奥飛騨、黒部・龍神湖


日本海を糸魚川まで抜けようと思って走っていたら、急につまらなくなって福井で北アルプスにもぐりこみました。
そうしたらこんな風景が飛び込んできて、「やったあ、旅だ。」と一気に旅気分が盛り上がりました。



台風19号にはまって一日中激しい雨が降り続きました。買い物以外は外に出ずちょっと走っては車の中で遊んでいました。
奥飛騨を抜けて黒部の龍神湖で一泊しました。鹿の親子が公園を散歩していました。かなり警戒されました。
日が差してきました。



長野県でも少なくなった「村」を頑張って維持している小川村に差し掛かったとき虹が出始めました。
8月に行けなかった大望峠に偶然通りかかって、「あらら・・」って喜んで入り込みました。
まだ雪のない北アルプスが壮大です。






10月 戸隠・鏡池、千曲川、美ヶ原


今回期待の戸隠神社にある鏡池です。紅葉には少し早かったようです。バックの戸隠連邦が大きく感じます。


30分かけて鏡池の一周散策に出ました。昨日までの台風で大木が折れて道を塞いでいます。


いったいこれは何でしょう。千曲川を越えて志賀高原に出ようとしたらどの橋も旗振りのおじさんに迂回させられました。
ふと車窓からこんな風景が飛び込んできました。りんご畑が水の中に?おばさんが向こうに行けなくて困っている?
そう、大きく報道された千曲川決壊の現場に偶然にも遭遇していたようです。渋滞の中を慌てて長野の方に逃げました。



百名道・霧が峰ビーナスラインを通って期待の美ヶ原に行けました。ここも台風の影響で道が寸断され諦めかけていました。
2000m近い場所は紅葉は終わっているようです。美ヶ原美術館の建物が景色に溶け込んでいます。





10月 白樺湖、蓼科湖、御射鹿池


白樺湖でやっと本格的な紅葉を見ることが出来ました。一周を1時間以上掛けて散歩しましたが人影少なく最高でした。


期待の蓼科湖(たてしなこ)。小さくてごちゃごちゃしていてがっかりでした。小さいなりに素敵なところもあるのに残念です。


まだ行けていない百名道に諏訪と小諸をつなぐ麦草峠というのがあります。
峠近くに白駒の池というのがあって今回の旅の最大ポイントでした。
これが台風の影響で通行止め。残念でした。代わりにすぐ近くにある横谷渓谷に行きました。
かなり厳しい道を徒歩で上り下りしてこの「王滝」を写して来ました。



御射鹿池(みしゃかいけ)です。農業用のため池ですが、酸性が強く魚は住めないそうです。
風がないと水面が鏡のようになるんだとか。  普通の水面でも結構そうですが。。
 




10月 高遠ダム、飯田、大平宿(おおだいらじゅく)、付知峡


中央アルプスと南アルプスに挟まれた沿線はお気に入りのひとつ。夜桜で有名な高遠のダム湖で一泊しました。


高遠から南アルプスの斜面を南下するとナビにすら表示されない地蔵峠を経て飯田に出ました。挑戦成功。
途中で、「名水 猿庫の泉」なる看板を見て行ってみました。左下の写真が茶室です。
汲んだ水でコーヒーにしました。とてもうまかったと言いたいところですが、私には分かりませんでした。ハイ。



今回の旅の最大イベント、大平宿です。江戸中期に中央アルプスを越える飯田と妻籠宿を結ぶ宿場町として開かれたそうです。
1970年に廃村。これらの家は全部人は住んでいません。最後の一枚だけ「峠の茶店」のように人がいました。
文明とは?道とは?歴史とは?便利とは?生きるとは? たくさんの問いかけが生じる空間です。



付知峡(つけちきょう)、huchikyoなどと読んではいけません。南信州、中津川の大自然かな。紅葉には少し早かったようです。


10月の旅はこれまでとなります。
こうしてまとめてみると結構な量ですが、
ここから40日後の11月下旬の旅になります。




11月 富山・立山連峰、越後・松代町(まつだいちょう)、星峠 


富山平野の山沿いを走るのはお気に入りのひとつですが、新雪の頃は初めてです。親知らずの海岸線はいつもの厳しさです。


新潟県上越市から松代町に入ると一気に秋が深まりました。山全体が真っ黄色です。そう、自然の紅葉は赤よりも黄色が主役です。


新潟県・十日町の紅葉の星峠です。7月の写真と比べてみました。なかなか同じものだとは見えません。


十日町から松之山町,津南町と南新潟を南下します。こんな風景が見たかったという山中の風景にしばしば車が止まります。



11月 津南玉見公園 秋山郷


秋山郷という山里の集落を目指していたら津南玉見公園という看板が目に留まりました。入ってみてびっくり。
豪快な柱状節理と見事な紅葉が飛び込んできました。紅葉の落ち葉を散策するなんて贅沢を始めて味わいました。



中津川渓谷を眼下に見て、紅葉の公園の散歩する。期待通りの時間を過ごした瞬間でした。


津南玉見公園出口


期待の秋山郷は、素晴らしい公園を歩いたこととこの道が志賀高原に通じているかどうかが気にかかってどうでもよくなり、
確かに山奥に集落はあったなあと記憶するだけで通り過ぎてしまいました。国道405号線はこの日から冬期通行止めになり、
志賀高原には行けず、なんと山道を40`も津南町まで戻ることになってしまいました。(涙)





11月 戸隠 鏡池・小鳥ヶ池・奥の院



戸隠・鏡池です。40日前にはチラホラだった紅葉はもう全部終わっていました。でもきれいな虹が迎えてくれました。


鏡池の近くにある小鳥が池です。ここも一周歩きました。こじんまりしたいい池です。紅葉の頃を見てみたいと思います。


片道1時間をかけて戸隠神社・奥の院まで歩いて行ってきました。雨の中たくさんの人が出ていました。




11月 志賀高原、小諸、霧が峰、白樺湖、もみじ湖、下栗の里



期待の志賀高原に上って行きました。標高1500mを過ぎたあたりで周辺が一気に白くなり突然夏タイヤがスリップし始めました。
ここまでです。リバーサイドホテルの温泉も松川渓谷も一瞬で消えました。少し下の丸池を宿にしようかと思いましたが凍結が恐くて
ずっと下の道の駅まで降りて一件落着としました。残念でした



小諸の懐古園の紅葉が綺麗だということで寄りました。大型バスの観光客が多く藤村も千曲川もそこそこで出てきました。


霧が峰ビーナスライン・富士見台からの八ヶ岳連峰と富士山です。この風景は2回目ですが感動は新鮮でした。車中泊万歳!


またまた白樺湖です。40日前との比較はちょっと癖になりそうです。一周の散策も本当に味わいがあります。足が痛くなりますが。


諏訪湖のすぐ南20`くらいにある箕輪湖、通称もみじ湖。もみじ湖って言うくらいだから行ってみないとならないと決めて寄りました。
すごい!の一言です。大きなダム湖が全部まっかっかです。こんなのは見たことがありません。おそらくモミジはここが一番でしょう。



中央道を下り、飯田から山の中に入ります。遠山郷・下栗の里です。90人ほどが暮らしているそうです。





正直言って、散りゆくもみじがこんなに美しいものだとは期待していませんでした。
桜はいいところ1週間が限界です。もみじは2週間くらいでしょうか。もっと長いと思っていました。
もみじの後には白い雪の季節が迫っています。
松山に住んで30数年、雪のある暮らしをすっかり忘れていました。

次回は旅人として雪国を訪ねてみたいと思い始めています。
最後まで見て下さりありがとうございます。