2021.8.7
コロナが蔓延して2020年の2月以来ホームページを更新していなかった。
車中泊の旅は人との交流が全くないのでコロナ禍とは関係ないのだが、
県外ナンバーを掲げて走るだけでも気が引けるところは確かにある。
とは言っても、こちとらの人生ももうそんなには長くはない。
限りある時間の中で「ボッチ車中泊」を極限まで堪能したい。
2020年6月から8月 新潟・長野・蒜山
金沢の手前で海岸線に出て一泊できそうな場所を見つけた。これでいい、これがいい。 |
新緑の兼六園に入ってみた。やはり日本の大庭園だとは思うが、作られ過ぎていてウザイ。 |
日本海海岸線を富山を抜けて柏崎という港に入った。景勝地・福浦海岸の御野立(おのだち)に寄った。 |
冬に訪れてから半年、初夏の市島亭(いちしまてい)を尋ねてみた。明治時代の新潟の豪農の屋敷はこれで3度目か。 |
豊かな緑に包まれた古の屋敷は、なぜかとても気に入ってしまった。よく保存されていることも影響しているのだろう。 |
裏に回ると、かなり大きな池がある。それほど手入れが行き届いていないのがオレにはうれしい。 |
冬にはシベリアからたくさんの白鳥が渡ってくるという「瓢湖」。夏の表情を見たくて寄ってみた。 |
夏は「菖蒲祭り」とやらをやっており、冬とは全く違う世界だ。これだから旅は楽しいと感じた瞬間だった。 |
新潟県松之山町の鏡池 冬に来て訳の分からなかった池が全貌を現した。小さな美しい池だった。 |
いもり池。ここも冬に来た時には吹雪で立ち往生したが、初夏には爽やかな風が通っていた |
白駒池。この麦草峠の頂上近くにある白駒の池は3回か4回挑戦している。念願かなって一周したがかなり荒れていた。 |
ここは3度目だろうか、御射鹿池(みしゃかいけ)ここの透明感は他に類を見ない。 |
どってことない南長野の古民家の軒先。これが初めてのcar stay.一泊500円で電気・ごみ・水などを世話してくれる。 |
8月 蒜山高原オートキャンプ場。ちょっと四国を飛び出してみた。 |
周辺の景観も素晴らしく、リッチなキャンプになった。 |
山の中の行き止まりの小さなスペースの車中泊もいいが、こんな恵まれたスぺースの一泊もいい。 |
近くに有名なあだち美術館があるというので行ってみた。足を踏み入れられない庭園は無味乾燥だった。 |
観光地・加賀の潜戸(かがのくけど)も行っておいた。まあ自然の妙味ではあった。 |
一年前の記録を書こうと思ったのは、ただただ無にしてしまうのは勿体ないと思ったからであり、 自分の生き様を残しておきたいという小さな希望があるからに過ぎない。もうあれから一年が過ぎているのだ。 |
2020年10月 初めての日本一周の旅
これまでたくさんの旅をしてきたけれど、実は日本一周というのは経験していない。
これまでは、それなりに目的地を設定して宿泊数も設定してその往復を楽しんだ。
日本一周は、目的地も日程も何にもない。鹿児島から稚内まで走る。それだけだ。
コロナ禍で、こっそりひっそりの旅だった。
10月1日 南周りで行くと決めてしまなみ海道から広島に入った。橋の上から現在の原爆ドームが目に飛び込んできた。これからの旅を祝福するようだった。 |
|
下松市まで降りて今夜の宿を求めて瀬戸内海の島を探した |
国民宿舎で風呂に入って初日が終わった。 |
九州に入って、大分で南こうせつの実家があるお寺に行った。 |
ここで4日目か5日目か。大隅半島の峠から開聞岳が見えた時はうれしかった。 |
本州最南端の佐田岬。この日は右側の後ろに薄っすらと種子島も見えた。10月上旬でも半袖で暑いくらいだった。 |
|
池田湖からの開聞岳。この湖畔でうたうのが好きだ。 |
新聞でグルメの紹介をしていた島原の具雑煮を食べに有明海を一回りした。 |
本州に戻って、山口県の角島大橋に寄った。この日は風が強く、打ち寄せる波がいい雰囲気だった。 |
|
テレビのビフォーアフターで放映された丹後半島のしょうゆcafe テレビのようには美しくなく、雑然としていて残念だった。 |
|
福井県金沢の少し下にある小松市。新聞で読んだ日用町の苔の里に寄った。こうして日頃気になったところにいける面白さは悪くない。 |
|
どこかの日本海沿いで海岸線に入り込んで一晩を過ごす。このパターンが車中泊の原点かもしれない。 |
|
白神山地の名所・青池はこんな立派な橋が架かった。最低になった。 |
竜飛岬で津軽海峡冬景色を一回だけ聞いた。黒背広のこの人たちは何なんだろう。 |
下北半島・大間から北海道に渡った。青函トンネルは自動車を通すべきだった。 |
生まれ育った上砂川は全てが自然に帰り、桜の木もこんなに大きくなった。 |
オホーツク・枝幸あたりを走っていてこんな風景に出合いシャッターを切った。これこそが北海道!と言いたくなる風景だと勝手に思う。 |
|
知床・羅臼岳も前回のような感動はない。 |
今回は野付半島を楽しみにしていた。道路一本の幅を抜けて半島に侵入した。 |
何もない荒涼とした半島に夕日が落ちる。こんな景色が見たくて旅をしている。こんな景色が見れて最高に満足している。そんな時間が過ぎていた。 |
|
釧路湿原って何?と思っていた。現地に立っても分からなかった |
近くに道で、真ん中に立つ雌鹿を見て急停車した。焦点は定まらなかった。 |
日本一周をしてどこが一番印象に残ったかと聞かれるが、やはり富士山と答えてしまう。富士五湖からの富士山は他とは比較にならない美しさを持っている。 |
|
和歌山の竜串海岸と珍しい満月の海岸線を最後に残したい。 |
|
日本を時計回りに一周すると海岸線はずっと左にある。今度一周する時には反時計回りに走りたいと思う。 31日10000`の旅はちょっと駆け足だったかもしれない。もっとのんびり走りたかったが、性分に合わないのだろう。 コロナ禍の冒険はそっと隠して終わらせようと思っていたが、ちょっとだけ記録に残したいと一年が過ぎて思うようになった。 |
2020年秋のころから2021年春にかけて
小さな旅を幾つかやっていた。ちょっといい写真が何枚かある。
2020年年末 奈良・薬師寺の東塔が新しくなったというのでどんなものかと、コロナ禍の中、こっそりと出てきた。ピッカピカの塔は周囲によく溶け込んでいた。 |
|
奈良ホテルにある上村松園の絵画 |
興福寺には阿修羅像を見によく来る。 |
塔の屋根にかかるものを相輪(そうりん)というらしい。この手の写真は多いが、自分で写せたのは初めてだと思う。 |
|
2021年1月も下旬になり、新潟に雪が多いというニュースを見てどうしても見たくなった。北海道の雪とどう違うのか、気になった。 |
|
去年の冬にはほとんど雪がなくて残念な思いをした市島亭。ついにすっぽりと雪に覆われた豪農旧家の雰囲気を味わうことができた。気持ちよかった。 |
|
ここも去年は雪がなくてつまらなかった瓢湖。新潟の雪はどっさり降って、どっさり解ける。突然の変化が実に見事だと感じる。 |
|
志賀高原に上がって、駐車場に山積みの雪と北アルプスの対比が面白くて一枚写した。北国ではどおってことのない写真だろう。 |
|
1月29日。三重県松坂にてレジアスからヴォクシーに乗り換えた。22万`走ったレジアスは足回りもエンジン界隈も危険な状態だった. 残念だが諦めることにした。もう一台キャンピングカーに乗るか悩んだが、年齢と財布と相談してミニバンに決めた。 5人乗りヴォクシーがオレのボッチ車中泊をどれくらい満足させてくれるか楽しみだ。 |
|
3月上旬、宿毛まで出た。南四国の春は松山より早い。ヴォクシーって格好いいかもってこの時初めて感じたが、どう乗るかは難しいとも感じた 。 |
|
3月下旬、四国山脈山中の安居渓谷に行った。仁淀ブルーと最近人気があるらしい。 |
|
高知の花桃の木も桜と違う美しさを持っている。 |
大財閥三菱を築きあげた岩崎彌太郎の生家。 |
高知・安芸の近くに「モネの庭」と言われる、あのフランスの巨匠の描いた絵を模した庭があると聞いていた。 少々馬鹿にしていたが、大変失礼した。春先の季節外れでも素晴らしい自然の恵みをたくさん享受できた。 これからは四季折々、様子を見ながら時々は眺めに来てみたいものだ。 |
2021年7月 只見線へ
梅雨が明けようとしていた、7月。卓球の相棒が2ヶ月休むという。
ならばチャンス到来だ。オレは旅に出よう。どこに行こうか。
何年か前に会津と新潟を結ぶJR只見線の写真を紛失して無念に思っていた。
ここはリベンジのチャンスかもしれないと決めた。
長野の自然はどんな季節に来てもうれしい。犀川白鳥湖の夜 |
こんな池が隣にあれば最高のお誂(あつらえ)となる。 |
安曇野のワサビ園にある水車小屋。水車はこれが一番美しいと思う。 |
戸隠神社中社。神社も数ある中、ここを超えるものはなさそうだ。 |
梅雨の中、戸隠の鏡池は素晴らしい緑の景色を映し出していた。秋の紅葉もいいが、こんな緑の中も最高に素晴らしい。 |
|
志賀高原の田ノ原湿原に行った。誰もいない静かな時間だった。 |
今回の旅の目的の一つ、尾瀬に入った。崩れかけた木道が延々と続く。 |
3`ほどを歩けばいいと聞いたが峠越えとは思わなかった。 |
1時間半歩いてやっと建物が見えてきた。足は限界を超えていた。 |
納得のワンショット。これが写したくて必死に歩いた。流石に車を入れなくしているだけのことはあるという自然の存在感だ。 |
|
沼の周囲を木道が整備されている。有り難いが、だんだん圧迫感を感じる。 |
ゴミを持ち帰りましょうとある。今の道の駅のつまらん啓発の発祥はここかと感じた。 |
大江湿原まで行きたかったが、足が悲鳴を上げているので途中のニッコウキスゲの写真を写せるところで引き返すことにした。 |
|
こんな沼に流れ込む小さな小川を見てぼんやりしていた。尾瀬は、意図的に人間から自然を隔離しているようだが、これでいいのだろうかなんて。。 |
|
会津若松の北にお気に入りの檜原湖がある。 |
只見線第一橋梁 |
数年前、このショットを紛失した。今やっとリベンジを果たすことができた。それにしても素晴らしい存在感だ。 |
|
只見線第2橋梁 |
只見線第3橋梁 |
宮下アーチ3橋(兄)弟 |
只見線、大志(おおし)の集落 |
只見線、「かねやまふれあい公園」から。奥に見えるのが大志のの集落なんだけど。。 |
|
新潟県十日町市星峠。何度訪れても美しい棚田が広がるけれど、ここも観光地化が激しい。駐車場が整備され何かと制約が広がる。そろそろここも卒業だろうか。 |
|
糸魚川から妙高に抜けると途中にこの高波の池がある。山奥のひっそりとした隠れ家のような池だ。 |
|
最近は、白馬に出るとここからの一枚は欠かせない。梅雨が明けた大出の釣り橋からの北アルプスだ。 |
|
最後の一枚が、付知峡の奥にある「高樽の滝」。数ある滝の中でも一番美しいと思う。 |
後記
レジアスからヴォクシーに変わって半年が過ぎる。まだ慣れない。
キャンカーが良かったなんて思いたくない。ミニバンで最高の旅がしたい。
車が変わって旅の質が変わり始めている。是々非々で極めるしかないと
改めて自分の旅の経験を見つめ直しているように思う。
ここまで見て下さった人がいたら感謝です。
2021.8.13